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自分、モノ大好き人間でありますが、実は意外にもシンプルライフに憧れてたりする。 (憧れてるってのがミソなんですが・・・)シンプルライフといいましても、もちろん段ボールハウスを目指してる訳ではございません。 潤いのあるシンプルライフを夢想しているのです。 時折、生活に必要な最小限の道具やモノ、最小限の家って?てなことを想像します。 そして「潤いのある必要最小限の生活には、これこそ必要じゃないかいな!」てな具合に、必要最小限な生活に必要な、必要最小限だと思われる(勘違いにせよ)モノ達が増殖していくという本末転倒ぷりの生活を送っているのです。 そんな自分が夢想した「家以前、家未満の物体」をコンセプトにした「枝物体」を制作しました。 「家以前、家未満の物体」ですから、もちろん制作方法も最小限でシンプルな方法でありたい。もちろん材料も。 半年ほど前から意識して枝集めしてまいりました。随分と沢山集めた気分でいましたが、最終的には全然足らずY家の庭からも失敬させて頂きました。 枝の接合方法は、昔の人さながら藁をよって縄を作り、その縄で枝を縛るという方法が、コンセプトからも理に適っているのですが、時間と労力の最小限化と合理化を選択し、インパクトドライバーとビスという文明力に頼りました。 (その結果、片付けに苦労する羽目になるのですが・・・) 制作方法は、もっとも単純で自立する形の3本足の構造体を数体制作。 それらを枝で繋ぎあわせ補強。 さらにお互いを枝で補強。外骨格?で強度が出て来たら、構造的に不要になった足を除去。 枝と枝の間に更に細い枝を入れ、床?に藁を敷き、入り口に石の矢印をつければ、「入り口は四つん這いにならなければいけないほど低く、中は意外なほど広く、見上げると空があり、また四つん這いになって出なければいけない枝に囲まれた空間」の完成! 出来上がった枝物体、そこそこのボリュームもあり、夜にライトアップなぞすると、なかなか見応えのある物体とはなったのですが、なんだか物足りない。 そう、あまりにも原始人の家的(イメージ)すぎるのです。 目指していたのは、「家」以前の「家らしき」物体であり、そりゃあ原始人の家と近しき関係にあるのですが、原始人の家に見えてしまうといかんのですよ。 多分に設置した場所の問題もあります。予想は十分にしていましたが、環境と枝物体があまりにもあっているのです。ここに枝物体があっても全然おかしくない。そこからマンモスの毛皮を着た家族がヒョイと出て来ても、むしろ当然のような感じがする。(原始人のイメージが貧困ですが) ようするに、どこぞの博物館や遺跡跡のような雰囲気で、今一作品臭さが出てこない。 きっとこの枝物体がビルの屋上や、地下街、または電車の中とかにあったら全然違った印象となったであろう。 うーーん、いつの日かどこか別の場所でリベンジしてみたい。 そんな訳で、会期中「作品的要素が足りんぞぉ〜」と感じる日々を過ごしておりました。 それがある日、枝物体は突然作品に昇華したのです。 「枝物体」は重力の紐を伸ばし「小枝物体」という衛星を手に入れたのです。 いや、超重力をもった「小枝物体」に捕獲されたというべきか・・・ どちらにせよ、小枝物体と重力の紐で繋がって、枝物体は作品として完成することが出来たのである。 この「小枝物体」を制作し、重力の紐で繋げたのは残念ながら自分ではなく、とある少年でした。もしや「小枝物体」の為に「枝物体」が存在したのかもしれません。 やるなぁ〜、少年。 惜しむらくは、その後、暴風雨により「小枝物体」と粋な「重力の紐」はキレイサッパリ跡形もなく消えてしまった。鈍重な枝物体だけを残し・・・ そして作品に昇華した「枝物体」は、またもとの何か物足りない「家モドキ」へと戻ってしまったのであった。
by longladder
| 2009-12-14 23:20
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