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2004年12月、とうとう我々が探し求めていた『陰』と『陽』を持つ究極の統合体が発見された。 架空の世界では、アシュラ男爵が有名であったが、まさか現実世界で目に触れる事ができるとはね。 いや〜、この人間みたいな人参みて驚いたよ。(1本の人参の表裏ですよ) まさに表裏一体、男女の調和。 これすなわち『タオ』なり? 人参っていうくらいだから、そもそも人間に近いのかな? かなりセクシーな人参で、こっちがなんだか恥ずかしいです。 このヤバいくらい恥ずかしい究極の人参をみると、エロスのことについて書きたいのですが、そっちは上手く書けそうもないので 誰かトラックバックで語ってくれるとありがたいっす。 表裏一体、男女の合体ということから、陰陽道のことについてツラツラと書いてみますね。(画像とは裏腹に全然エッチな記事じゃなくてすまん) 何を隠そう、ボクは陰陽道にはまった時期がある。(といっても自分勝手な解釈でね) 仙人道や陰陽道や易などの、ちょっと怪しげで、いかがわしそうな秘密めいたことにはどうにも惹かれてしまうんだよね〜。 だって世界が神秘に包まれていた方が面白いじゃん。 陰陽道や易経、道教、仙人道の大元となった思想が、老師の(*1)『道徳経』といわれているんですが、これがなかなか良いのですわ。 神秘主義的な章、精神的な章、政治的な章などが混ざりあった81編の詩からなっておりやす。これ、全編通じて『タオ』について語ってるんですけどね。 『タオ』は、漢字で書くと『道』図で表すと韓国の国旗にあるアレ、サーフィンブランド?の例の陰陽のシンボルです。 その『タオ』とは一体なんじゃらほい? それが一言では説明がつかないんですよ。(本来言葉にならないモノ?コト?らしいっすね) 陰と陽が合わさった状態(いや合わさる以前の状態かな)、無分別、真理、無、空、混沌、神秘、宇宙、万物の源、深淵、全、一、零、絶対存在……などなど。 それらをごちゃ混ぜにして、更に何かを足した感じかな? そもそも『道徳経』にもこんな感じで書かれています。 それらは、名前がないと呼べないので、仮に『タオ』としましょう。 しかし、お気をつけなさいよ『タオ』を語った時点で、もう『タオ』じゃないからね。 (語るもの自身が含まれている、大きな存在であるタオを語ったところで全てを言い表せない) そして、それはどうやら神以前から存在していたらしいよ。(このいい加減な言い回しがしびれます) と、こんな感じで始まります。(はしょってあるし、歪曲してますが) なかなかイカス始まり方でしょ。(古い?) そして『道徳経』には、以下のようなコトが書かれています。 人間は分別をするのが大好きな生き物だ。 その行為は、自然を切り刻んでしまい、本来の姿(タオ)を見失っていますよ。 無為自然『タオ』に則ってに生きなはれ。自然と一体になりなされ。という自然主義的なメッセージ。 もう1つは、より政治的なメッセージで、善も悪も法律も時の支配者により決定されているだけだから臭食らえ! 大局(タオ)を見極めクサッタ政治に翻弄されるなという元祖アナーキーの薦めです。(当時の中国は戦国時代みたいなものだったから圧制だったんでしょうね) まあ、そのような内容が、もっともっと詩的、哲学的に感慨深く書かれているのです。 (そんな訳で、ボクが解説したものは、まったくタオではありませんな) 西洋人がそれを見れば、神の啓示を受けたごとくハッとする内容かもしれませんが、日本人からみれば、ごく当たり前に思える世界観かも。 いや、タオという概念は、日本人の思考的ベースになっているのではないかと思うよ。 道教、禅、易経、陰陽道、仙人道、太極拳、茶道、華道はては相撲に盆踊りなどなども元をただせば、タオに通ずるらしいですぜ。 で、タオに則って生きているヒトをタオイストというらしいですね。 タオイストになるのには、これもまあ、ボクが勝手な推測ですが、厳格な教義があるわけでも、守らなくてはならない戒律があるわけでもないから、自分がタオイストだと宣言してしまったらそうであり、また、意識していなくとも、すでにタオイストであったりすることもあるんですよ。(すでにタオに則って生きている) なんだか、アーティストになることと近い感じですかね。 ふと気づけば、ボクもあなたもタオイストかもね。 それにしても、どうもタオを語っている人達は、鼻持ちならぬ似非宗教家みたいな胡散臭い人達が多くていかんいかん。 もう全てを悟りきっちゃてるんですみたいな顔をする人間は大嫌いさ。 本当のタオイストって悟りを開いちゃってるとか、そんなんじゃなくてもっともっと人間臭くて、日々葛藤しながらも、真面目に生きている人達だと思うんですが。 以下に書く人々もタオイストでしょう……多分。 まずは、 ジョン・ケージ(*2) 学生時代に見た美術の雑誌に、小さくちょこっと掲載されている作品が目についた。 それが、ジョン・ケージが制作した、火の版画?ドローイング?だったのです。ビビビッときたよ。 その作品からは、自分と同じ匂いがプンプンします。 そして彼のことを調べてみると、老荘思想にはまっているヒトではないですか。 やはり同じ穴のムジナです。 (かたや世界的に有名なジョン・ケージですが原点はおなじような所だったんですよ) ちょうど、その時期にヘンリー・ディビット・ソロー(*3)が書いた『森の生活』を読んでいたんだけど、ジョン・ケージもソローの考え方に感銘を受けていたらしい事も知り、なんだぁーお前もかぁ〜とニマニマしちゃいました。 そして、彼は無類のキノコ好き。かなり研究もしていたらしいです。 こちとら南方熊楠(ミナカタクマグス)(*4)の本を読み、粘菌などの菌類にも興味津々だったので、こりゃあ縁があるってものだわさ。 負けてはいられんキノコのこと研究しなくちゃいかんぞな。 そんなことを思って日々過ごしていると、ある時見付けましたよ。 新聞のチラシに『マッシュルームの管理、栽培者募集』というバイト募集の広告が入っているではありませんか。 これこそ何かの縁。シンクロニシティーか?もちろん速攻でTELしましたよ。 しかし、いざバイトをしてみると、思っていたのとは大違い。マッシュルームとは和名『馬糞茸』 そして、その仕事とは『馬糞茸』の苗床をつくる『キツイ、汚い、危険、臭い』のただの肉体労働でした。 優雅にキノコの研究ができる筈だったのに4Kですよ4K………(考えてみれば、キノコの研究にド素人をバイトに使うところなんてあるわけないですよね) ちょっとかけ離れた、キノコとの関わりだったのですが、2年間ほど生活の為にバイトをしました。 ああ、ツラツラツツツと書いたけど、そもそも何を書きたかったんだぁ〜? (つづく) (*1)老師 (紀元前6世紀、春秋時代?) 元祖アナーキスト。アンチ孔子、また彼より20歳年上といわれているが、そもそも存在自体が定かではない。 そんな訳で『道徳経』も、本人のものなのか編集者がいたのか、その後編纂されたものなのか定かではないらしい。 まあ、老師が実在しなかったとしても、その詩編は残っているわけで、その当時、老師像というものを作り上げてでも伝えたかったという事でしょう。 老師自体は神でもなんでもないから、実在しようが架空だろうがどうでもいいのですけどね。 (*2)ジョン・ケージ 現代作曲家というかアーティスト。『4分33秒』という無音の曲を作曲。その場の音そのものや、心の中の音を聴かせたのでしょう。 老荘思想の本を読んでいると、おいおいそのままじゃん!と突っ込みをいれたくなるが、真面目に作ってしまう所がすごいですぞ。 その他にも、喘息持ちの尺八演奏者を全力(長距離)で浜辺まで走らせて、息つく暇もなく浜辺で演奏させる。そして、そこに置いてあるピアノに火をつけて、その偶発的に起こる音を、ピアノの周囲に置いたマイクから録音する音楽?パフォーマンス?アートか?などなど。 まあそんな感じで彼の音楽的アナーキーさは、どんどん加速していき、おおよそ心地よい曲はつくらなかったんだけど、もはや雑音を通り超しなんだか凄い事になってしまった。いささか自分でも、これでいいのか俺?となったらしく、これからの行く末を自ら易で占ったそうです。その結果は、ますます励みなさいという啓示。で、ますます励んだそうだ。 「気に入らない作品もあるさ。でもそれは、いまの自分が気に入らないのであって、そのうち気に入るかもしれないね」といいはる正にタオイスト。 (*3)ヘンリー・ディビット・ソロー (1817-1862) 当時の現代社会にほとほと嫌気がさして、一人森に入る。森の中で日々物思いにふけながら、自給自足的生活をする孤独を愛するヒト。 いやいや、本人は「私はヒト嫌いで森にいるのではなく、あなた達が私から遠くにいる」と言っている、ちょっと偏屈な人。 そして、戦争に明け暮れる政府に対し、一切の納税を拒否した頑固なヒト。 自然をこよなく愛する純粋で真面目なアナーキスト。 (*4)南方 熊楠(みなかたくまぐす) 1867〜1941 幼い時から、並外れた記憶力を持つ、また食べ物を反芻するという特技を持つ。反骨の世界的博物学者。 一切のアカデミズムに背を向けた、なんだかすごいはちゃめちゃな経歴の持ち主。 粘菌の研究で数々の新種を発見。更には『縁』の研究?に没頭。解読不明の図を残す。もしかして宇宙の真理を発見か? 以上、ボクから見た人物像紹介。それぞれの人達のことをもっと書きたいんだけど、長過ぎる文はだれも読んでくれそうもないので、これもそのうちに。 *追記 究極の統合体エッチ人参は、世紀の大発見でありながらも腹が空くという生理現象には歯向かうことができず、我が家のシチューになってしまいました。 ちなみに味はいたって普通でした。
by longladder
| 2004-12-30 21:38
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