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『鍛造』う〜ん、いい響きじゃないっすか。 鉄を叩いてみたい。 鍛冶ってみたい。 何を隠そう、大学生時代に鍛冶キットなるものの購入を考えたことがある。 しかし、当時は東京のアパートに住んでいた訳で諦めた。 そして月日は流れ、なんと鍛冶る機会がやって来たのです。 発端は、ご近所に住んでいるT氏(アーティスト 彫金)制作の鍛造ナイフを見せてもらい、是非是非自分もしたいやりたい鍛冶りたいと我がままを言ったのです。そして、T氏のご好意で夢が実現した次第。 今回、鍛冶るのはナイフ。 厚みがあったほうが、簡単?というか薄いと難しい?んだってさ。 現在のステンレス製ナイフのほとんどは、金属のイタを削って(または型抜き)焼き入れ。 そりゃあ、削るのも楽しそうだけど、それじゃあ魅力半減でしょ。 真っ赤っかになった鉄をトンテンカンカン叩いてこそ男。 男だったら鉄を叩いてみたいと思うっしょ。そうでしょ? T氏から、鉄ヤスリを持参で来るようにいわれた。ヤスリは、炭素量が多いので鋼になるそうだ。 もちろんワクワクドキドキしながら古いヤスリを持っていったさ。 その鉄ヤスリの先っちょ3センチほどをグラインダーで切断。 それを、同じ幅くらいの鉄板に斜めに溶接。その間にフラックスを押し込む。フラックスとは、酸化皮膜をとるもの(原料は聞き忘れた) コークスを送風機を使いガンガン燃やす。真っ赤に燃えたコークスに先ほどの鉄の棒を突っ込む。 しばし待つと、何やら鉄の燃え方が変わってくる。鉄を引き抜くと真っ赤っか、というか発光しているぞ。ハンマーで、エイヤッと叩き付ければ、ヤスリと鉄がくっついてしまうのだが・・・ とりだした時に、溶接したところが溶けてしまい、ヤスリと鉄が離れて失敗。 先ほどの溶接は、叩きやすくする為のものであったのです。 溶接なぞしなくても出来ると言えば出来るのですが、素人には大変なのですよ。 結局、T氏にやって貰っちゃいました。 鍛接する時に、スッゲェー火花が飛ぶんですよ。(残念ながら未撮影) まさにこれぞ鍛冶屋って感じ。 その火花は、間に挟んだフラックスが飛び散るということです。 で、飛び散ったフラックスは酸化皮膜も同時に除去。 その瞬間に、ヤスリと鉄が一体となる。 フラックスがないと、真っ赤になった鉄を叩いてもくっつかないのですって。 いや〜知らなかった〜。 冷えて来たら、火床に入れて熱し、真っ赤になったら更に叩き続け伸ばす。 それだけじゃあ、広がってしまうので、サイドも叩きながら形を整える。 あ、書き忘れていましたが、今回のナイフは16層の多層鋼を作るのです。 始めの鍛接で、ヤスリと鉄の2層。 伸ばして、折り曲げて打って4層。 で、同じことを繰り返しながら、8層、16層となる訳でやんす。 16層まで出来上がったら、いよいよ自分の好きなように成形。 でも好きなようにやりなといわれても、どこをどのように叩けばどうなるやら。 トンテンカンカン叩きました。 でもね、その様になってない姿と言ったら恥ずかしい。 格好良く決めたいところだが、体は正直なもので、未知の体験と火の怖さから、逃げ腰になってしまう。 だって、T氏も鍛接の火花で火傷してたし、ハンマーの振り方わからんし・・・ まったくもって、我ながら情けない姿。 でも、これぞまさしく憧れの鍛冶屋。 逃げ腰ながらも、汗をダラダラ流して一生懸命叩きましたよ。 3センチほどのヤスリが、なんとか15センチほどのナイフ?らしきものになりました。 というか、どうやら調子に乗りすぎて、少々伸ばし過ぎたみたいです。 これから、グラインダーで形を整えて焼き入れするためには、もうちょい厚みがあった方が良かったみたいです。後の祭りってやつですね。 (つづく)
by longladder
| 2005-08-19 09:42
| ミドリノコトバ
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